本人訴訟を有利に進める!
シーン別プロンプトの書き方と活用のコツ
ご自身で裁判に挑む「本人訴訟」では、説得力のある書面作成や複雑な手続きの理解に大きな負担が伴います。
Legal AIでは各種専用エージェントを用意しているため、通常は専門的なプロンプト(指示文)を書かなくても最適な回答を得られます。
ただし、[即答] や [深く思考] などの自由形式AIを使用する場合は、以下のルールに沿って指示を出すことで、より正確で法的に的を射た回答を引き出すことができます。
今回は、今すぐ使える5つの実践プロンプトテンプレートと活用ノウハウをご紹介します。
1. プロンプトの基本スタイル(3つの要素)
自由形式のAIに指示を出す際は、必ず最初に
【 #指示 】
【 #条件・目的 】
のタグを使って整理してください。
# 指示
AIにやってほしい作業を明確に記載する(例:以下の文章を添削してください)
# 条件・目的
・守ってほしいルール(文体、根拠の有無など)
・達成したい目的(例:感情的な表現を避け、法的用語に置き換える)
# 対象の文章
元となる出来事、事実、書面、主張などのテキスト
2. シーン別・実践プロンプトテンプレート 5選
以下の枠内の文章をコピーし、[ ] の部分を書き換えてご活用ください。
① 【書面作成の基礎】請求の趣旨と原因の作成
目的: 感情的な被害体験を、裁判所が審査できる「法的要件」に沿った請求原因に変換します。
# 指示
以下の【私のトラブル】から感情的な表現をすべて削ぎ落とし、民事訴訟の訴状に記載する「①請求の趣旨」と「②請求の原因(要件事実)」の草案を作成してください。
# 条件・目的
・適用する法律の条文(法的根拠)を必ず明記すること。
・「誰が・いつ・どこで・何をした」を客観的かつ時系列で整理すること。
・相手への怒りや道徳的非難の言葉は一切使用しないこと。
# 対象の文章
【私のトラブル】:[ ここに起きた出来事や相手への不満を自由に記入 ]
② 【損害と証拠のリンク】損害額の算定と立証
目的: 「お金を払ってほしい」という曖昧な要求を、証拠に基づいた具体的な損害賠償請求に仕立てます。
# 指示
以下の【私が受けた被害と要求】を基に、法的に認められうる「損害の項目」を分類し、それぞれの損害額を算出する論理構成を作成してください。
# 条件・目的
・各損害項目に対し、それを証明するために必要な「客観的証拠(領収書等)」を必ずセットで提示すること。
・精神的苦痛(慰謝料)については、過大な要求にならないよう、過去の類似判例の相場感を提示すること。
# 対象の文章
【私が受けた被害と要求】:[ 例:事故で車が壊れ、仕事も休んだ。精神的にも辛いので総額200万円払ってほしい ]
③ 【敵情分析と争点整理】相手の書面の解剖
目的: 相手から届いた書面を分析し、真の法的狙いや弱点を見抜きます。
# 指示
相手から提出された以下の【被告の準備書面】を分析し、相手の「真の法的狙い(抗弁)」を見抜き、本件の「核心的な争点」を整理してください。
# 条件・目的
・相手の主張を「事実レベルの反論」と「法的レベルの反論(時効、過失相殺など)」に分類すること。
・相手の主張の中で、論理が飛躍している箇所や、証拠による裏付けが弱い「弱点」を指摘すること。
# 対象の文章
【被告の準備書面】:[ ここに相手から届いた書面のテキストを貼り付け ]
④ 【認否の明確化】相手の主張に対する防御線
目的: 相手の主張に対し「認める」「否認する」「不知(知らない)」を法的に正しく切り分けます。
# 指示
以下の【相手の主張リスト】に対し、私がどのように「認否」すべきか、その方針案を作成してください。
# 条件・目的
・「認める」「否認する」「不知」のいずれかを明確にすること。
・一部は事実だが一部は違う場合(制限付認否)は、どこまで認め、どこから否認するかを明確に書き分けること。
・「これを認めてしまうと、法的に私にどう不利になるか」のリスクも解説すること。
# 対象の文章
【相手の主張リスト】:
1. [ 相手の主張1を記入 ]
2. [ 相手の主張2を記入 ]
⑤ 【反論・抗弁の構築】法的三段論法による迎撃
目的: 「証拠」と「法理」を使った論理的な反論書面を作成します。
# 指示
上記の「争点整理」と「認否」を踏まえ、相手の主張を論破するための【反論準備書面】の構成案を作成してください。
# 条件・目的
・「相手は〇〇と主張するが、甲〇号証によれば事実は△△であり、失当である」という、主張と証拠が一致した法的三段論法の形式を徹底すること。
・相手の土俵(本筋と関係ない誹謗中傷など)には乗らず、法的な争点のみに集中して反論を展開すること。
・私が次に提出すべき有効な「証拠(甲号証)のアイデア」を提案すること。
# 対象の文章
【反論したい相手の主張の核心】:[ 例:被告は「原告にも過失があった」と主張している ]
3. Legal AIを使いこなす2つのコツ
① AIの「忖度(同調)」に注意する
やり取りを重ねるうちに、AIがユーザーに同調して褒め始めることがあります。しかし、実際の裁判では「客観的・批判的な視点」が不可欠です。
AIが味方になりすぎたと感じたら、「一度厳しい目線で、私の主張の弱点を指摘して」と指示を出すか、新しいノートを開いて客観的な検証を行ってください。
② トピックが変わったら「新規ノート」を作成する
1つのノートで長く会話を続けると、トークン消費が増えるだけでなく、過去の会話に引っ張られて回答精度が低下する場合があります。
話題や作成する書面の段階が変わるタイミングで、積極的に「新規ノート」へ切り替えるのが賢い使い方です。
関連ヘルプ・サポート
使い方の動画・レクチャー: Legal AI 先生(使い方ガイド)
お問い合わせ: 操作方法やプロンプトの書き方でご不明な点は、カスタマーサポート(CS)までお気軽にお問い合わせください。